すぐそこに開いている地獄への入り口

スポーツ新聞などに出ている金融の広告や電柱の張り紙。

「他社で断られた方も低金利で50万円まで」など。

最近ではサイトやツイッターでのお誘い。

こういうものはみんなヤミ金融の広告である。

闇金の客はどんな人たちか?

銀行はもちろん、サラ金でもこれ以上借りられなくなった多重債務者?

確かにそれがメインだが、「真っ白なお客」が常に何割かいるという。

つまり、借金も悪い履歴もなく、まともな金融機関に行けば間違いなくいくらか借りられるような人が、ふと見かけた広告を見て連絡してくるのだ。

途中で「これはおかしいな」と気づいて下りられたらいいが、借りてしまうとそこからは地獄だ。

ギャンブル中毒者や買い物依存症は地獄に堕ちてもしょうがない、というか、落ちるべくして落ちた人たち。

しかし、何の必然性もないのに、自ら食虫植物に近づいてエサになってしまう無防備な虫もいるわけだ。

ひとたび闇金に喰いつかれたら、警察では止められない。

弁護士に頼むしかない。

それもどんな弁護士でもいいわけではなくて、闇金の催促を止められる弁護士でなくてはならない。

善良で何の瑕疵もない人が落ちかねない地獄への入り口は、すぐそこにも開いているのである。