この間、友人がやたらと派手なファッションで飲み会に現れたのだが、そこに居合わせた他の客が「あいつ竹の子族みたいだな」というので、なんのことだろうと思いつつ調べてみると、まさに友人は竹の子族だった。
竹の子族というのは派手なファッションで野外でディスコのような音楽を流して騒ぐ人のことをいうそうだ。
竹の子族は一時期相当な人数にまで膨れ上がったそうだが、急激にその数が減って消えてしまったらしい。
そういえば、私の叔父が竹の子族だったと聞いたことがある。
話を聞いた時、私はまだ幼かったこともあってか竹の子族というものに対して興味もなかったが、今では厳格で誰にでも厳しく、そして落ち着いた雰囲気の叔父が竹の子族だったというのは信じられない。
むしろ若い頃に竹の子族で思い切りはしゃいだからこそ、今はなんの思い残しも、後悔もなく落ち着いた人間になれているのかもしれないなとさえ思った。
ただ、一度で良いから叔父の竹の子族として活動していた頃の姿を見てみたい。